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木材について | CORDE

木 材

地産地消の尊ばれる時代ですが、
地元産材にこだわるつもりは今のところありません。
良いものは良いし、良い木は良い。

毎日の食卓でも、野菜は地元の新鮮なものを食べたいけれど、
朝食にはエクアドルのバナナが食べたい。
フランスのお酒も飲むし、ブラックペッパーはインドネシアで育ったかもしれない。
木工は料理に似ていると感じます。

〈こうせねば ならぬことなどひとつもなく‥〉
と書いた詩人で版画家の父の作品に、ウェンジという木で額縁をつくりました。
アフリカ産材であるこの木は、十分に乾燥すると極めて狂いが少なく、
細い部材を切り出しても形態が安定しています。

額縁などの線の細いものを工作する場合、
形態安定性に優れ、輪郭を引き締めてくれる
この黒褐色のウェンジ材を愛用しています。

父もこの額を気に入ってくれ、こんな言葉をくれました。


日本でもアフリカでもいいよな。
made in 大地だもんな。

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